2016年04月21日

セブンイレブン大乱。

当ブログは北海道の経済に関してのブログである為、基本的に北海道と関係の薄い話題は取り上げないが、今回のエントリは特別にセブンイレブンを取り上げる。当ブログではセイコーマートとの対比でセブンイレブンを取り上げてきたが、今回はセブンイレブン、とりわけ、セブンイレブンタブーに関して掘り下げてみる。今、セブンイレブン、いや、日本のマスコミに大異変が起きている。それは長年、タブーとされてきたセブンイレブンのスキャンダルが一気に噴き出したからだ。しかも、その発信源はセブンイレブン・ジャパンの創設者・鈴木敏文氏その人なのだ。

・セブンイレブンの影響力を天下に知らしめた「東急エージェンシー事件」

東急エージェンシーによる東京商工会議所の議員選挙での偽装投票事件と言って、ピンと来る人はよっぽどの物好きか、マスコミ関係者だろう。2004年当時のセブンイレブンのメインの広告代理店東急エージェンシーが、東京商工会議所の議員投票で、セブンイレブンに投票を集中させる為に、裏金を使って仮装の都内自営業者をでっち上げて、入会させ、偽装投票させたわけだ。恐らくほとんどの日本国民が知らない事件だ。なぜなら、これだけの大スキャンダルを報じたのは朝日新聞一紙のみ。しかも、その朝日新聞も2004年6月21日早刷りのみが一面にこの話題を取り上げ、2版以降は記事の内容が差し替えられたのだ。つまり、セブンイレブンの圧力で「日本のクオリティペーパー」を自認する朝日新聞が呆気なく陥落したのだ。ただ、日経や読売よりはマシだろう。それほど、テレビCM等の広告で影響力を持つセブンイレブンを怒らせたくないのだ。今にして思えば、鈴木会長の凋落の種はこのあたりにあったのだ。恐らく鈴木会長は将来的な東商会頭・日商会頭を目指し、議員投票における圧倒的一位を目指したのだろう。経済3団体の中でも、財界総理と言われるが財閥系や輸出産業系がトップを占めやすい経団連や旗色の違う経済同友会と違って、東京商工会議所の会頭は中小企業の取引先の多いセブンアンドアイホールディングスの影響力が行使しやすい。中小企業主体であるが、歴史と由緒の面ではピカ一の東商会頭・日商会頭の座を鈴木会長が熱望していたのだろうが、偽装投票が明るみになって水泡に帰した。セブンにとっては、幸か不幸か、輝かしき財界活動の目が無くなった鈴木会長はセブンの経営に専念できたわけだが、鈴木会長が東商会頭になっていたら、ここまでセブンの経営に執着せず晩節を汚す事もなかったかもしれない。ちなみに、セブンも東急エージェンシーも否定しているが、セブンイレブンの販売促進の元社員がこの裏工作を、東急エージェンシーに指示したと言われており、このセブンの元社員は退社後自殺する。実はこの元社員は北海道と縁のある人物で、彼を知る人達が北海道に多くいるのだが、自殺前にも変わった兆候が無く、「自殺では無く、事件ではないか」と訝しむ人が今でもいる。セブンイレブンはこの自殺した元社員に責任を全て押し付けているが、セブンイレブン上層部の指示無しに一社員がそんな大それた裏工作などできるはずがないと言われている。

・セブンイレブンと闇勢力

今週の週刊新潮では、セブンアンドアイグループの創業者である伊藤名誉会長を追い落としたのは、総会屋を使った鈴木会長の裏工作であり、今回の伊藤一族の反撃はその積年の恨みであるとの内容だ。驚きなのは、この週刊新潮が堂々とセブンイレブン店内で売られているのだ。一方で、現職のセブンイレブン井阪社長を非難する鈴木会長のインタビューが週刊現代やポストに掲載されており、同じ雑誌棚に並んでいる。2004年にその盤石さを見せつけたセブンイレブンの影響力がまるで制御不能になり、逆噴射をしているようだ。また、一説には鈴木会長が伊藤名誉会長を引き摺り下ろした手段は、北朝鮮問題とも言われる。一時期、北朝鮮の食品や北朝鮮製の衣類がイトーヨーカドーのみに並んでいた事があるが、伊藤雅俊名誉会長の北朝鮮人脈をセブン銀行の認可と絡めて問題視させるようにように仕組んだのも鈴木会長なのだという。北朝鮮との関係は伊藤雅俊名誉会長の父方のルーツとも絡んでおり、伊藤家にとってとてもセンシティブな問題だ。そのセンシティブな部分をダシに使って、のし上がろうとした鈴木会長を絶対に許さないという気持ちがあるのだという。それゆえ、鈴木一族の世襲に動きに断固として反撃したい気持ちがあったのだろう。また、鈴木会長次男の康弘氏がセブンアンドアイの取締役に就任したのだが、懇意にしているのがエイベックスというのが社内の危機感を倍増させた。エイベックス社は、反社会勢力との関係が深く、エイベックス社を巡って与党総会屋と野党総会屋が激しくやりあっているのは公然の秘密だ。それを抑え付ける為に有力警察OBを顧問として天下りさせていたのだが、それが「押尾学事件の揉み消し疑惑」となって、エイベックス社の危うい構造が炙り出された。エイベックスは今も勢いに乗っているが、それでもまともな会社なら反社会勢力の影がちらつく会社とは付き合わない。つまり、エイベックスの松浦勝人氏と付き合いを持つ事はもっての外で、「殿御乱心でございます。」とまともな家臣団なら諫言するべきなのだが、鈴木会長周辺にはイエスマンのみで、まともな家臣団が存在しなかった。で、結局は外資系投資会社と現社長のクーデターを、伊藤家の王政復古で後押しする形になった。

・どうなるセブンイレブン!!

鈴木会長は現代のカリスマ経営者である事に異論を挟む人はいないだろう。私もいわゆる自己啓発じみた「鈴木本」や国友某などの腰巾着のセブン礼讃の経営本には感心しないが、マキャベリストの面も含めた鈴木会長の凄さには敬意を持っている。鈴木会長も学生運動のリーダー上がりで、実業として社会を変革する方にその才気を発揮し、コンビニで日本を変えた。恐らく並みの政治家が束になっても鈴木会長の実績には敵わないだろう。しかし、今回の御家騒動では、年齢もあってか鈴木会長がずいぶん感情的になっている。セブンイレブン自体を崩壊させかねない勢いで、井阪社長を攻撃している。ただ、鈴木会長が井阪社長に物足りなさを感じている事には一理ある。セブンイレブンは沖縄を除くほとんどの都道府県出店の目処をつけた為、国内での伸び代が無くなった。新店舗の売上伸び率が無くなってしまえば、既存店売上伸び率を引き上げなければならないが、既存店の伸び率確保の切り札には欠ける。淹れたてコーヒーのようなアイデアが、あと3つも4つも必要なのだ。競争激化の昨今、3年後まで売上前年比や収益伸びを確保するのは至難の技だろう。その時に鈴木会長は井阪社長を切れば良かったのだが、年齢から来る焦りと読み違いが鈴木会長の凋落を招いた。もし、鈴木会長が井阪体制を是認せず、攻撃し続ければセブンイレブン1強体制は崩壊し、コンビニ三国志の幕開けになるだろう。




posted by 瀕死の北海道経済への処方箋ブログ at 23:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする