ツイッターに主力を移したので、あまりブログ記事は書いていなかったのですが、結構読んでくださっている方がいるのでブログの方も再開していく予定です。実際、大抵の事はツイッターで書けるし、現代人は長い文章を読まない傾向にあるのでブログにこだわる必要が無いと感じていたのですが、長い文章で体系的に書いていかないと伝わらない事柄もありますし、古い記事を結構読んでもらっていて、そんなに読んでもらっているのならアップデートしなきゃいけない内容も多いなと感じたわけです。
では本題、セイコーマートの記事です。以前、ここで書いていた内容とコンビニ業界の状況はさほど変わりません。で、今回はセブンイレブンの24時間営業問題でセブンの鉄壁のビジネスモデルに綻びが出たという事ですね。個人的な感想を言えば、ビジネスモデル転換が訪れるのはセブンが沖縄に出て全国出店が完了し、前年比売上が厳しくなってくる2020年以降で、おそらく3年後ぐらいからと思っていましたが、だいぶ早かったですね。で、それまでセブンは1年に1000店ペースで出店し、北海道は日本の5パーセントの経済規模と言われますから、年間50店は北海道での出店を行い、それにプラスアルファを加えてファミマの出鼻を挫く意図で好立地に金をかけて出店するのだろうなと理解していました。現在、北海道ではセコマが1100店で、セブンが1000店超ぐらいなので、このペースでいけば3年後には店舗数が逆転できるので出店攻勢というのがセブンの目論見だったのでしょう。この動きに対抗すべくセコマも札幌中心地での出店やエキナカ出店にも乗り出して来ました。セコマは単価が低いので、家賃が高い中心地での展開は不利ですが、戦略的に出店をして店舗数逆転を防ぐ動きに出た矢先に、セブンのフランチャイズ反乱が起きたのでセコマとしてはラッキーでした。セブンにとってセコマは目の上のたんこぶなので、是非、北海道での首位逆転をしたかったのでしょうが、無理して資金をかけて北海道のトップを取る事がどれだけ意味がある事かと考えた時には本質的な意味は無いと判断する方が妥当でしょう。一方、セコマは北海道トップのコンビニというのが名刺がわりになるので、メーカーとして本州に売り込む上でも首位は守っておきたいのが本音でしょう。ただ、年間数億の赤字を出す店舗部門で出店攻勢をかける事はセコマグループ全体の投資政策としてはバランスを欠きます。泥沼の首位防衛決戦に止むを得ず突入しようとしていたセコマはもっと有効な部門に投資を出来るので命拾いしました。また、楽天やLINE、日産などの有名企業がセコマとタイアップしようとするようになったのは大きいですね。北海道の昨年9月の大地震での「神対応」でイメージが良くなったのが大きいのでしょう。また、24時間営業が問題になった今年になって営業時間にこだわらないセコマの評価が上がったのも大きいです。実は、セコマに24時間営業が少ないのは、少なからずチェーンの指導力が全国チェーンと比べて劣っている事にありました。フランチャイズから直営化される店が増えても傾向は変わりませんでしたが、この1年で24時間営業をしない方が先進的というように周りの評価が反転したのはラッキーでした。全国的な認知度が上がれば、札幌中心地等家賃が高いが観光客にも目立つ立地でも商売ができるようになり、全国大手が強い都心立地でも優位に立てるでしょう。以前にも書きましたが、セブンはセコマとの直接対決では勝てると思っていません。理由はセコマの収支分岐点売上が低く売上が少なくても店舗が存続できるからです。なので、セブンはローソンの店舗数を削り、ファミマの出店を抑える事で、セコマと直接対決しないで北海道の首位店舗数だけは頂くイメージで動いていましたが、逆にセコマの方から都心部でプレッシャーをかけられる形で競争が推移するでしょう。

