2016年10月26日

札幌ドーム内・外のツインスタジアム化で、日ハムとコンサドーレの共存は可能。

秋元札幌市長が日本シリーズ後に、市、ドーム、日ハムに、コンサドーレを加えた四者協議を行い来季以降の方向性を模索する。もちろん、真の目的はファイターズの引き止めで、ドームの野球専用化も腹案として持っているとの事。野球専用化となると、コンサドーレが外に出なければならない。

・最大の課題は北海道コンサドーレ札幌の移転先。

となると、厚別の観客席の屋根を拡張する必要がある。しかし、厚別公園競技場は陸上競技場としての役割がある為、サッカー向けの改築は難しいので、J1リーグの規格に対応する為の莫大な改装コストを掛けるぐらいなら、最初からサッカー専用スタジアムを作った方が良いと言われている。コンサドーレの有力パトロン企業の石屋製菓の宮の沢・白い恋人パークの練習場をスタジアム化するというアイデアもあるが、高速道路等周辺の環境対策が調整が必要でコストもかかる。となると、多くの人が言っているように、札幌ドームの外側の芝生養生スペースに観客席を追加し、コンサドーレをドームの外側に「移転」させるのが、一番手っ取り早い。こうすれば、野球専用の札幌ドームと、サッカー専用スタジアムを共存させる事ができる。ただ、3月と10月後半はJリーグのみが公式戦期間中であり、寒冷期なので、コンサドーレが札幌ドーム内を引き続き利用する。しかし、4月から10月まではホバリングシステムを基本停止して、ドーム内を野球専用として日ハム、ドーム外のサッカー専用スタジアムはコンサドーレが使用と固定する。日ハムのプロ野球オープン戦は「ジプシー日ハム」で、東京ドーム等、関東の球場で我慢してもらうしかない。

・札幌ドームをツインスタジアム化する事で収益は大幅増になる。

ドーム内にも外にもスタジアムを持つ、つまりツインスタジアム化する事で収益が2倍になるとは言わないが大幅増が期待できる。札幌ドーム内を野球専用にするとは言え、今まで通りコンサート等のイベントに使用できるし、新しく新設するサッカー専用スタジアムも、観客席があるので野外ステージ的に使える。ただ、ドーム内とは違いホバリングフィールドは天然芝で多くの人が踏み荒らすと芝の劣化があるので、その点の工夫は必要だ。

・札幌ドームに併設されるサッカー専用スタジアム建設の資金はどうする?

言うは易し、資金はどうするという話になるが、札幌ドーム周辺の敷地は、広大で、便利、今後地下鉄延伸の可能性もあるという優良資産だ。その資産を民間業者に活用させる事と引き換えに、サッカー専用スタジアムを建設するという手法を取れば良い。業者負担で建設をさせ、建設費は完成後の施設収益の中から返済される形にする。あくまでも、ホテル・会議場やショッピングモールという収益回収のメインエンジンを持たせた上で、その商業施設に文字通り「背負わせる形」で観客席を作らせるのがミソだ。全てが同じ業者でも、ホテル・会議場・ショッピングモールの三施設がバラバラの業者でも構わない。全体として、2万人以上の観客席が確保できれば良い。どんな施設でも個性が必要とされる時代なので、サッカー専用スタジアム一体化型の商業施設は話題になる。また、ホテルとショッピングモールを一体化させる事で、コストのかかるエレベーターやエスカレーターの運用も一体化でき、どの座席へもアクセスしやすい構造ができる。高齢化社会対応のバリアフリー型スタジアムにする事ができる。一方で、キッズ向けの遊戯スペースを設け、ショッピングモールの屋上等などから、親子で観戦できるスペースを設ければ、子供が小さくてまともにスポーツ観戦ができない層にもアピールできる。資金が無い為に、自ずからサッカー専用スタジアム建設が「フットボールパーク構想」化するわけだ。既存の札幌ドームにもそのような施設があるが、不十分だ。三菱、三井、森トラスト、ダイワハウス、フジサンケイ、東急等の資金力のあるデベロッパーは、このようなビッグチャンスをみすみす見逃しはしまい。

・札幌ドーム駐車場等を日ハムボールパークの建設用地へ。

では、そもそもの騒動の発端である日ハムのベースボールパーク構想はどうすれば良いのか。現在の駐車場を立体駐車場、もしくは、地下鉄建設と絡めて地下駐車場にする事によって、スペースを作り、ボールパークを作れば良い。また、札幌ドームの南側の土地は、オリンピック施設やナショナルトレセンの候補地でもあり、オリンピック後は日ハムが指定管理者になる事を前提に、施設を建設していく事も可能だ。オリンピックや地下鉄駅延伸が決定すれば、札幌ドーム内に大型ホテルやショッピングモールが複数あっても問題無いし、新規の家賃収入を元手にすれば、将来的な札幌ドームの大規模改築の費用も捻出できるはずだ。




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posted by 瀕死の北海道経済への処方箋ブログ at 10:49| 札幌ドーム問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月26日

野球場としての役割を終える札幌ドーム。札幌市はピンチをチャンスに変えろ。

最近、札幌や北海道にいろいろな動きがあって本当に面白い。北海道新幹線、札幌ドームからの日ハム撤退、新千歳空港の離発着本数大幅増など。基本的に騒ぎのある事は良い事だ。新しい秩序が生まれる前には混沌があるものだ。日ハムが北海道で野球専用球場を自前で建設するのは大いに結構だ。アンケート等でも、道民の多くが賛成している。日ハムは札幌市の融通の利かなさにウンザリし、札幌市はJR北海道の自分勝手さに辟易するわけで、因果は巡るわけだ。今回の札幌ドーム撤退騒動を見ると、日ハムに同情的な声が多いし、または、今回の騒動は札幌市への脅しだという見方もある。また、とある評論家は仙台市は楽天と協調しながら、宮城球場を盛り立てているが、札幌市の第三セクターである札幌ドームと来たら、その硬直性たるや云々…と札幌市悪者論を展開する。まぁ。悪者を作って叩くのは楽だから、北海道と関係の無い無責任なライターさん達はいろいろ言うだろうが、札幌市民まで札幌ドームの悪口を言ってもしょうがない。札幌ドームが転んだら、札幌市の不良資産が増えて、首が締まるのは自分達だからだ。でも、日ハムは恩知らずと非難しても始まらない。逆に「今までありがとう。日ハムさんのお陰で大分、借金を減らせたよ。あと7年間よろしくね。」と感謝すべきだ。しかも、北海道で新スタジアムを作るというのだから、有難いじゃないか。

今でこそ北海道にプロスポーツがあっても不思議に思わないが、日ハムが札幌市に来る前まで、冬の長さも相まって、「北海道にプロ球団が成立するわけが無い。きっと失敗する」という声が多かった。実際、札幌ドームが無かったら日ハムが北海道に進出する事もなかったし、この10年間で日ハムも北海道でもプロ野球経営ができるという自信を深めたのだろう。あと、野球を取り巻く世界潮流が変わった事も見逃せない。2000年代以降、人工芝が選手寿命を縮めるという危惧がある種の常識になった。今年から北国仕様の天然芝に切り替わった楽天の宮城球場は、すこぶる評判が良く今後の選手獲得の上でもプラスになるだろう。また、人工芝に頼らざるを得ないドーム球場も毛足の長いロングパイル種の人工芝が、天然芝には及ばないにしても足腰の負担が軽く導入が進んでいる。札幌ドームも例外ではないが、札幌ドームは多目的が故に、人工芝の巻き取りが頻繁で、効果の高いロングパイル種を使えば使うほど、作業や保管コストが大きくなる。結局、札幌ドームの人工芝が最も選手への負担が大きいという評価がされがちであり、今後の球団経営の重しになる。また、サッポロビールのキャッチコピーでお馴染みの、「ミュンヘン・札幌・ミルウォーキー」に出てくる、ミルウォーキー・ブルワーズのミラー・パークが札幌とほぼ同緯度でそれなりに雪も降る都市ながら、開閉式屋根の天然芝球場を2001年からオープンさせている。しかも、ミラー・パークスタジアムは三菱重工のノウハウが入っているボールパークだ。天然芝の研究も進んでいる。札幌競馬場も芝コースを導入して20年超になるし、同じ札幌ドームの店子のコンサドーレも特殊な形ながら、天然芝を維持している。ある意味、野球以上に芝にシビアなサッカーや競馬でも立派に成り立っているのだから、北国の不利は薄まっている。因みに、ミラー・パークは400億円超の建設費が投入されているそうで、日ハムの新球場に関する報道でもそれに近い金額が言われている。超巨額であるが、野球を核に、エンターテインメント施設・展示場・会議場・宿泊施設を併設する事で、より早い投資の回収が可能と見ているようだ。札幌ドームも札幌市にとっては巨額な投資だったが故に、札幌市以外に財界の資本参加を広く募る必要があり、見返りとしての利権のシェアが不可欠だった。強い有力企業がバックについた福岡ドームや宮城県主導で整備され利権の振り分けにシビアになる必要が無かった楽天の宮城球場とは、前提が違うのだ。日ハムにとっては、移転お試しとしては札幌ドームは最適だったが、リスクをとって、資本投入する対象ではないし、今後も商売の旨味が薄いわけで、今後メンテナンスや補修工事の代金が使用料に加算される日ハムは早い判断を下す必要があったわけだ。

さて、その移転先だが、北大構内、月寒グリーンドーム跡、真駒内駅周辺、北広島などが言われているが、基本、札幌市の地下鉄沿線が最低条件だろう。北大構内となると農場や恵迪寮周辺になり、昔ほど元気でないが、激烈な反応があるかもしれない。まぁ。日ハムの土地使用料で学費が安くなるとか、とんでもない条件がつけば、話は別だが、独立行政法人の枠組でやっている北大と条件面での調整をどこまで行えるかは未知数だし、正直、びっくりな話だ。以前、札幌市の商工会議所は、札幌競馬場を札幌ドーム横に移転させてシナジー効果を生み出せと提案したが、まさか、日ハムの方が札幌競馬場の隣接地にあたる北大農場に移転する提案をするとは夢にも思わなかっただろう。また、移転先で最も乗り気なのは北広島市だという。日ハムの本命は、札幌市内だと思うが、北広島市が乗り気である事を最大限利用、それこそ、ブラフに使って札幌市と交渉するだろう。ただ、ボールパークとしての拡張性を最大限に生かせるのは北広島市だろう。予定地は北広島駅より北側にかなり離れているので、北広島市は新駅の整備も提案するそうだ。この北広島日本ハムファイターズボールパーク駅ができれば、試合がない時は、待避線代わりにでも使える。札幌・新千歳空港間の鉄道輸送量強化に若干貢献するだろう。札幌市は日ハムに逃げられるぐらいなら、日ハムの資金を冬季オリンピック整備に使わせた方が良いだろう。つまり、「オリンピック誘致に成功した際は、真駒内方面に冬季オリンピック施設を整備するので、日ハムが建設する球場周辺施設は冬季オリンピックにも利用できるようにする。冬季オリンピックが終われば、その施設は完全に日ハムの自由になるので、どんどん改修してくれ」とすれば、日ハムもボールパークの知名度が世界的になるし、札幌市の財務負担も抑え込める。つまり、日ハムの資金を冬季オリンピック用のPFIに無理やり組み込んでしまうのだ。そうすれば、お互いWin−Winの関係だし、札幌で大規模開発が自由にできるのは真駒内周辺ぐらいなのだから、日ハムも札幌市の提案を無碍にはできない。実際、札幌市は日ハム札幌ドーム撤退報道の直後に、国によるオリンピック関連施設への助成申請・トレセン認定施設申請を真駒内から札幌ドーム隣接地に切り替えた。日ハム撤退後の周辺施設強化の布石だろうが、同時に真駒内への日ハム移転なら受け入れ可能だという意思表示に見えなくもない。基本的に、日ハムのボールパーク構想に賛成するのは、北海道にディズニーランドやUSJ的なテーマパーク施設は成立しないが、野球を核にした北海道ならではのボールパークなら可能性があるし、日本だけでなく世界から人を呼び込める施設になりうると考えるからだ。そう考えると、新千歳空港に近い北広島市も面白いと思うが、収益面から見ると札幌市内が妥当だろう。

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では、日ハムの抜けた札幌ドームはどうなるか。これはもう一生懸命、イベント会場や展示場や国際会議場として頑張って下さいというしかない。コンサドーレも専用スタジアムを熱望しているが、春先や秋シーズン終盤は札幌ドームを頼るしかないだろう。野球をきっぱり諦めて、サッカーフィールドに近いプレミアム特設席を設ける仕組みを作って、スタジアム価値を高める方が良いだろう。折角、固定式の屋根付きなのだから、今流行りのVR用のカメラをぶら下げてみるとかすると、世界のサッカー場の中でも札幌ドームならではの特別な価値を持てる。逆に、国際会議場にサッカー場が付いていると考えると魅力的だ。「サッカーの代表戦に使うなら安くしときまっせ。」と言って、ナショナルチームの試合を世界中に放映させれば、国際会議場・札幌ドームの宣伝になる。どうせ、冬季オリンピック関連の施設が周辺に立つので、オリンピック終了後に会議場やホテルに転用できれば最適だ。また、札幌ドームは福住駅から結構歩くが、地下鉄駅が新設されれば、この手の需要を取り込める。日ハムファンやコンサドーレファンは、ロイヤリティーが高い客層なので苦労しても歩いてくれるが、ビジネスユースとしての札幌ドームはNGだ。だが、東豊線が延伸されるなら話は違う。国際会議場パシフィコ横浜の札幌版ぐらいの潜在能力はある。4万以上入るハコはとても貴重なので、日ハムが抜ける穴は大きいが、新しい収益で維持は十分にできるだろう。

また、札幌ドーム外の芝生養生スペースにサッカー専用スタジアムを増設する事も可能だ。観客席と商業施設・ホテルが一体化する形でコンペを行うと、事業者が施設収益で建設費を回収する形になるので、札幌市の負担はほとんど無いどころか、土地使用料も取れる。その土地使用料を今後、発生する札幌ドーム本体の改修費用に回す事もできるだろう。平日、ナイターができる日ハム試合の穴を埋める事はなかなか難しいが、土日の需要はまだまだ期待できる。外でサッカー、内で他の興行を同日に行う事で、収益をさらに伸ばす事もできる。このサッカー専用スタジアムと商業施設をフットボールパークとして、その施設管理者にコンサドーレを充てれば、チーム経営もやりやすくなる。専用スタジアムでは観客が増えると比例して使用料が増えるのではなく、一定の家賃だけで、あとは頑張っただけコンサドーレの収入になるような形であれば、経営のモチベーションも上がる。コンサドーレの試合数が減る保険が欲しいというのなら、現状の駐車場だけでなく、屋内駐車場も整備して、駐車場代だけはドーム側に入るようにすればよい。これは馬鹿にならない収入だ。

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posted by 瀕死の北海道経済への処方箋ブログ at 16:58| 札幌ドーム問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月16日

五大ドームツアーの「鬼門」札幌ドームが、全国からの観光客を集める。

 札幌ドーム建設は成功だったのか否か?今でも、議論が分かれるのだが、下馬評では圧倒的不採算の不良債権候補と目されていた事を考えると、予想外の善戦だったと言われている。まず、当初の2002年ワールドカップサッカー+コンサドーレ札幌フランチャイズのみでは、間違いなく不採算だったろうが、日ハム誘致の成功と当時のSTV+読売巨人という最強タッグを切り崩す戦略コンテンツとなり、STV以外の放送局が競って取り上げることで化学反応が起こり、日ハム移転の成功、すなわち、札幌ドームの成功の一因となった。だが、施設としての札幌ドームは、全国にある他のドーム、東京ドーム、大阪ドーム、ナゴヤドーム、福岡ドームと比較すると、一枚も二枚も落ちる。やはり、北海道には5万も動員できるキャパは不相応なのだ。音楽興行でも、他の4ドームと比較すると、採算面で札幌ドームは危惧される事が多く、五大ドームツアーの鬼門といわれる。

 しかし、逆説的であるが、札幌ドームは分不相応であるが為に、北海道経済に大きく貢献していると言われる。先日は、関ジャニのコンサートが札幌ドームで行われたが、プラチナチケット化している嵐やSMAPも含めたジャニーズ系のコンサートチケットが他のドームと比較して、競争率が低く、段違いにチケットが取りやすいという事で、これらのコンサートの日には日本中の女性ファンが押しかけ、飛行機やホテルがいっぱいになるのだ。で、彼女たちはせっかく札幌に来たので、札幌観光もしてくれるわけだ。この10年で札幌ドームへの「ファンツアー」は完全に定着したようだ。年末にかけて、EXILEのコンサートも予定されている。北海道は本州以南の日本国民からは一度は行ってみたいが、行ったことがないランキングで、沖縄と一位二位を争う。逆に言えば、きっかけがあれば、行ってみることにやぶさかではないのだ。プロ野球やサッカーチームの他地域からの応援も、札幌観光の後押しになっている。札幌ドームの座席供給過多が、絶妙な引力となって全国の観光客を引き寄せ居ている。
posted by 瀕死の北海道経済への処方箋ブログ at 14:02| 札幌ドーム問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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